虚木零児の仮説置き場

虚木零児が他人の行動に仮説を立てるブログ

馬鹿にした奴はすぐ忘れるが、莫迦にされたヤツは一生忘れない

虚木零児です。

かつて隆盛を誇ったホリエモンさん(46)の名前を関したイベントがいろいろと炎上していてエンタメみが強く、荒涼とした現代社会に一服の清涼剤をもたらしてくれた模様です。ありがとうございます。ご出演された方々は誠にご愁傷様でした。

まあ、知名度を求めてきた連中に名前だけ貸したのかなとか思っていたんですが、現場スタッフをクラウドファンディングだかで募集していた話が浮上。御本人が人件費0円だのと豪語していたという話と合わせると、功名心だけの餓鬼共をこき使って自分の名前を上げる計画だったのでしょうか。その結果がこれかよ。救われないなあ。

ホリエモンカップの話

この手の話題で先陣を切るのはいつだって格闘ゲーマーだと思ってるんですよ。まあ、僕がその手の人達を多くフォローしてるだけってのはあるんですけど。

togetter.com

人々の怒りと悲しみをじっくりご賞味いただきたいところですが、時間のない人たちのためにざっくりまとめてしまうと「大会ならあるべきアナウンスがなにもなくて怪しみながらも当日会場に行ったら、やっぱりダメでした」っていう、これ単品では泣けばいいのか笑えばいいのかさっぱりわからない有様です。それがこうもワイワイ盛り上がるのは格闘ゲーマーの高い煽り力だと思うんですよね。ハイパー煽り斬り。

彼らのツイートを見ていると、主催側はこの手のゲーム大会には何が必要で、どれくらいの時間を要してするのか、みたいなノウハウが一切ない状態で突っ込んだ感じがありありと感じられます。大会進行に必要なルールが定められていないのもマズい部分ではありますが、用意されている機材の質が悪いのも相当ヤバい状況だし、何よりソフトウェアが準備できていなかった*1は目も当てられない惨劇じゃないですか。誰一人として大会のこと真剣に考えていなかったに等しいですよ、これは。

昨今、Youtubeなんかの動画投稿サイトの隆盛もあり、ゲーセン店員が気楽に開いている印象のあるゲーム大会ですが、彼らが気楽に開いているように見えるのは彼らの知識や経験の賜物なのであります。「今回の大会の参加者は何人いて開催時間は何時間。試合台は何台必要か?」みたいなプランニングを頭の中でぱぱっと弾き出せる人だから気軽にできるわけです。このゲームは1マッチが長いから4台は必要だなとか、試合展開早いから2台で十分とか、ゲームの知識も必要です。大会ルールも同様で、長いゲーセン文化の歴史の中で、幾度となく行われた試行錯誤の結果な訳です。単純にトーナメントの進行はもちろんのこと、ゲームによってはキャラクター間の相性差が激しいから先決め・後決めをルールとして定めたり色々とやることがあります。書籍やマニュアルにまとめられたり、講義が開かれたりはしていないかも知れませんが、大会運営にはそれなりの技量が必要になる訳です。

「誰でも出来る仕事」というほど簡単ではないんですよ。わかりますか。散々ぱら他人の仕事を莫迦にしてきた人が、いざ自分の名前を関したイベントを開催したらロクに人員割り振りできなくて、運営ぐだぐだになったっていうのは、なかなかのエンターテイメントだと思います。全米も笑うのではないでしょうか。

チャンバラ合戦大運動会の話

個人的にはホリエモンカップの時点でも十分満足だったんですけど、しばらくしてキングコング梶原(敬称略)が話題になった訳です。今更。で、眺めているとどうやら同じイベントの運動会で一悶着あったらしい。なるほど。

news.livedoor.com

被害者が他にも証言してたのを総合すると「よくわからないイベントに参加することに同意したら、あとになって運動会になって、その後、梶原と共演することになって、いざ出てみたらイジメを受けたので帰ってきた」というお話です。そうですか。

かつてのキングコング梶原を思い起こしてみれば、共演者をイジることを芸としている節があるわけで、僕なんかは(何かの間違いで)キングコング梶原とバラエティ運動会に共演なんてことになれば「死んでも御免だ」と思うわけですが、どうやら件の方はそうでもなかったご様子。キングコング梶原の知名度も地に落ちたもんです。

まあ、それにしても理屈屋の運動音痴をだまくらかして、芸人との運動会に引きずり出し、キレて帰らせるとか誰でも出来る仕事ではないので、この点はスタッフは頑張ったと言えるのではないでしょうか。今後は、その頑張りは別のベクトルに向けていただけると幸いです。

いやしかし、冒頭の梶原の煽りに結果的に煽り返してしまったことといい、縄跳びでメガネ吹っ飛ばすぐらい運動苦手なのに運動会に参加しようとしてることといい、宇野氏とやらの頭も相当不思議で理解の範疇を超えていますね。グダグダなイベントになることを予想し、最初から運営を嘲笑しにいったフシのある格闘ゲーマーと違い、青ざめるスタッフ相手に申し訳無さを感じてるあたり、我々とは違う次元の生き物だなという感じがします。そもそも、具体的なイベント内容も決まってないのにアサインされ、そもそも得意分野でもないイベントに決定され、特に絡みのない芸人と共演して芸を強要されるって、イベント自体や主催者に恨みを抱いてもおかしくないと思うんですけど。あの人、芸人に対してキレてるんですよね。ホリエモンに弱み握られてたりするのかしら。

などと思っていたら、「弱者イジりはお前が過去にやってきたことじゃねえか」と告発が出てきて一気にエンタメみが増しました。

teleo.hatenadiary.jp

そらもう、こんなもん出されたら、現場では頭の回転と身体能力で負けてやり込められ、悔しくて逃げた後になんとか理論武装して立ち向かったぐらいの邪推しますよ。イベント運営に対してはあんなにふんわりしてるのって、梶原個人に対する恨みだからイベント運営など眼中になかったんじゃないかと*2。彼個人に対する戦いなら、芸人のやり口は汚い、政治的によくない一本槍で十分だと思って挑んだんでしょう。今の御時世、正しい戦術だと思いますよ。実際、うまくいったみたいですしね。自分の過去の芸風をすっかり忘れていたことを除けば。

でも、仕方ないですよね。人間、有害な経験は覚えているけど、無害な経験は忘れていくものです。梶原は不快なヤツという記憶が残ることで、以後梶原に関わることを避けていくようになって、我々の生活の安寧が守られる訳です。一方の梶原サイドは別に避ける必要なく食い散らかしていいわけで、誰にどんなイジりをしたかなんてそこまで重要なことではありません。宇野氏も同じことで、反論をくらわない位置から人をボロカスに叩いて面白がっていた事実なんて覚えていても得はない訳です。だって、反撃くらわない位置にいるんだもん。

ヒトとして生まれた以上、我々にもこの種の傲慢さからは逃れられない訳で、常に行いを振り返り、自身のあり方を見つめていきたいですね。

 

2019/02/10 12:13追記

本日、ホリエモン万博公式から正式な謝罪文書が掲載され、運動会出演の御三方へと謝罪が飛びました。

https://expo.horiemon.com/908895.png

なんでpngだよという気はしますが、内容自体は宇野氏の証言と合致しておりますので、偽の謝罪ということもないでしょう。読んでみると、カジサック的には求められた仕事をこなしていたら共演者の一人にキレられたというお話であり、そもそもトークショーだと思っていたらいつの間にか変わっていた宇野氏の件も含めると、やっぱり運営がダメでしたというお話なのであります。わかりきっていたことではありますが。

トークショーから運動会という急激なイベント内容の変更とそれに伴う共演者の変更が事前に伝えられていたならば宇野氏も時間をかけて吟味することができたでしょうに、それを本番の直前に伝えるというやり方は卑怯という他ありません。後手後手に回って遅くなったという証言を信じるにしても悪質であり、掴んだゲストに逃げられないように隠していたのではと邪推するに十分足る状況であります。なぜこんなことになったのかをしっかり追求して再発防止の策を講じないことには、まともなエキスポの開催などできないでしょう。

それはそれとして、これだけ問題のある運営を差し置いて、真っ先に共演者に噛みつきにいったのはどういうことなのか。一度考えてみる必要があると思います。

*1:アップデート不足、DLC未導入など

*2:まあ、いずれにせよそういう芸人をアサインしたのはイベント運営なんで、矛先向けないのは不思議な話なんですが