虚木零児です。
ここ最近はこう、このままではいけない気がするという気持ちからブログを更新していました。このまま言われっぱなしでいいのか? という気持ちですね。
でも、今回はこう、発見したんじゃないか? という興奮が勝っています。まあ、実証も何もされてない仮説を発見したぐらいで興奮できるなんて我ながら安上がりな精神しているな。とは思いますが。
萌え絵が差別を助長するというのが本当に理解できないんですよ。別に殺人が肯定的に描かれている作品があったとして、現実世界での殺人を肯定的に捉えたりはしません。もう殺すしかないと思い詰めてしまい、それを実行に移すキャラクターがいたとして、自分が同じ様な局面で同じ決断をしたとしても、社会から咎めを受けるべきだという点については変わりません*1。
だから、萌え絵に差別的な要素が含まれていたとして、それが掲揚されることによって世間でそれが肯定される訳はないと思うんですよね。じゃあなんで萌え絵が引き続き掲載され続けるんだと言えば、それに差別的な要素が含まれていると認識されていないことに起因するんじゃないですか?
規制反対派の「どこがどういう理論で差別を助長しているんだ」という問いかけは、つまりそういう意味なんですよね。我々が間違っているのであればそれを啓蒙してくれと言っている。
そうすると「国際的ガイドラインに乗っている」とか「今更論じるまでもないだろう」とかって返ってくる。おう。そうか。
流石にこちらも慣れてきました。やはり、出してこないか。ぐらいの認識です。「基準なんてありはしないんだろう」とまでは言いませんが、言語化できるほどまとまっていないんだろうとは思います。基準化することで救えなくなる可能性がみたいな事を思っているかも知れませんが、だったら、ジェンダーバイアス測定のベクデル・テストとかご否定されてないとおかしいですよね。まあ、そういう事すると、ポリコレで殴られるんで、しないほうがいいですけど。
慣れてはきたけれど、そこは明確に否定しておきます。論じる必要はあります。本当に世に広めるべき論であるならば、たとえ否定されても繰り返し繰り返し論じて、世に啓蒙していく他ありません。いつかみんなわかってくれるはずは絶対にありえません。
にも関わらず、差別だ! だけで押し切ろうとするのはなぜか。唱えていればいつか本当のことになるという強い信仰心によるものだと思うんですよね。特に他人を説得するだけの材料がなくても「これは差別だ」って言っていれば差別になるし、他人を説得するだけの材料がなくても「これは差別じゃない」って言ってれば差別じゃなくなる。みたいな。
というのも、ある種の人たちの特徴を揶揄して悪く言うとか、特定のカテゴライズを悪く言うっていうのは端的に言えば差別だと思っていたんですけど、そうじゃないって主張する人がいるんですよね。
ハハァ・・・ pic.twitter.com/CsJWcGsFoA
— トイレスタンプ香りジェル (@Conscript1942) October 25, 2019
まあ、こちら側としても「はぁ……」としか言いようがないですよね。別にどういう差別心を持ち合わせていようが勝手だし、それを明らかにしてはいけないとも思いません。その思想については否定しますが、黙らせようとは思いません。とは言え、黙ってくれるならそれに越したことはないです。
すごい不思議じゃないですか? 差別的な表象を公共の場に掲載することは差別の助長だ。っていう基準に照らせば、Twitterという公共の場において特定カテゴリに属する人を動物や昆虫に例えるのももちろん差別の助長ですよね。自分たちが差別で苦しんでいる身なのに、どうして他の身分への差別に対しては寛容な言動になるんだろう。と常々疑問でした。
考えてみれば簡単なことで「差別的な表現を頻出させれば差別が助長される」って信じているからこそ実践しているっていう話なのでしょう。個人的にはそういう差別的な言動に引きずられて、差別が許容されるようになると思うほど人間の知性に絶望しちゃいません。過去の過ちはどうあれ、しっかりと認めて、考えを改めて前に向かって進めると思っています。
まあ、もしかするとご本人が純粋に差別じゃないとお考えで、存在しない差別は助長できないんだ。という発想なのかも知れませんが。
じゃあ、なおのこと「どこが差別なんだ?」という問い合わせに対しては真摯に対応すべきですよね。無自覚に行われる差別に対しては自覚を促すことが第一であり、たとえ最初否認されたとしても自覚する人を増やさないことには話にならない。萌え絵に介在する差別性を認識できない人を「オタクに対しては何を言っても差別じゃない」という認識で暴走する人のようにしないためには萌え絵に介在する差別性を認識させるしかないんですよ。
わかったら世界に啓蒙してもらってきなさい。何が「アメコミのキャラクターにはいやらしさを感じない」だ。胸の大きなあり得ない体型のまるでピンアップガールそのものなキャラクターを捕まえてお前は何を言っているんだ。時代遅れも甚だしいぞ。
……人間がどちらの方面に進むべきかは今の私にはわからない。萌え絵はおろかワンダーウーマンですら女性差別的な存在とするべきか、萌え絵もワンダーウーマンも女性差別を助長しないとするべきか。ただ一つ言えることは、萌え絵は駄目だがワンダーウーマンはOKという勢力はその双方から攻撃の対象となるであろうということだ。
まあ、その、なんだ。ご愁傷様です。。。
おまけ:
俺よりキツい人がいたよ。
*1:まあ、実際追い詰められて極限状態だったらどうなるかはわからないと言えば、わからないですね。なったことがないので